現地視察報告とお礼 犬164頭飼育崩壊

こんにちは、どうぶつ基金です。
先日、犬164頭の多頭飼育崩壊についてご支援をお願いしたところ、
多くの皆様からご寄付、継続寄付の増額申請「アマゾン欲しいものリスト」
からの支援物資送付などのご支援をいただきました。
心よりお礼申し上げます。
引き続き、現場のワンコたちのためにご協力をお願い申し上げます。
今回、いただきました物資は、使用後、他の救済事業に使用したり、
譲渡することがあります。ご了承ください。

コロナ禍の今、多頭飼育崩壊が激増しています。
どうぶつ基金には連日、全国の行政から救済要請が入っています。
10月19日、どうぶつ基金は島根県出雲市の犬164匹の多頭飼育崩壊現場を視察しました。


飼い主さんについて
・はじめは1匹の捨て犬を飼うことが始まりだった。その犬が妊娠して子犬が産まれ、
気が付けば増えていた。
・不妊手術を始めたが、金銭面で手術が繁殖に追い付かずお手上げ状態になった。。
・てんかんや乳腺腫瘍などの治療も受けさせたり、名前もつけ犬に対する愛情も感じられる。
・多頭飼育崩壊状態に陥ったことは、十分に反省し、犬の譲渡にも全面的に協力している。
これらの状況から、総合的に判断して、すべての犬たちに不妊手術を行い、里親探しをして
人も犬も幸せになれる方法を追及していきます。


8畳2間に164頭の犬と家族が生活をしている状況は想像を絶するものでした。
これまで全国の多頭飼育崩壊現場を見てきましたが、この現場は一般家庭の犬多頭飼育崩壊として
史上最大級と言えます。糞尿が重なった床、縁の下、ベッド、台所、棚、
いたるところに犬たちが立体的にひしめき合っています。
8畳ほどの庭があって、そこではエサを食べ損ね痩せこけた弱そうな犬が、
ウンチを食べて生き延びていました。


家族の感覚は麻痺しています。この部屋で寝泊まり食事も洗濯もしていました。
そして会社に通勤もしています。信じられないかもしれませんが、
話をすると犬を愛する気持ちも感じられました。

はじめに不妊手術さえしておけば、、

きっと犬好きの普通の家族だったでしょう。
どうぶつ基金ではエキスパート獣医師チームを出雲保健所に派遣して、
無償で全頭不妊手術などの獣医療を行います。

その後は、地元ボランティアさんたち(アニマルレスキュードリームロード)が
時間をかけて新しい家族を探して行きます。

一斉手術の行程
準備:11月9日 犬を会場へ移動
手術日:11月10日から12日 13日(午前)最終チェック
会場:島根県出雲保健所

協力体制
保健所:どうぶつ基金へ申請、報告。場所の提供。獣医の送迎。その他全般
アニマルレスキュードリームロード:犬の運搬、世話、一斉手術のサポート、犬の譲渡
どうぶつ基金:一斉手術、獣医の派遣、支援物資の呼びかけ、広報

手術室(出雲保健所の処置室です)

出雲保健所の犬猫の収用棟です。 
出雲保健所は、ボランティア団体の献身的な協力により、殺処分ゼロを達成しています。

 

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